FX外国為替証拠金取引

なぜ利下げ期待で米ドルが買われるのか

こんにちは まあこです。

まずは国債金利の関係について。

 

簡潔に言えば、

国債価格と金利は逆相関の関係にあり、

国債価格が高ければ金利が低く、国債価格が低ければ金利が高いということになります。

 

長期国債で運用の場合、

国債価格が安い時に買って利息(クーポン)をもらい、満期または売却する時に価格が高ければ利益が出ます。

国債価格が高い時に買って利息をもらっても、満期または売却する時に価格が低いと損失が発生してしまうという事です。

 

機関投資家は資産運用に国債も組み入れますが、日本国債は現在-0.1%なので価格は安定していますが利息を受け取る事はできません。

そこで、利息が受け取れて安全性の高い米国債で主に運用する事になります。

 

米ドルは2007年の金融危機以降0~0.25%の利息でしたが、2015年12月、9年半ぶりに政策金利を上げました。

その後も利上げを続け、2018年12月には2.25~2.5%となりました。

 

価格が高い時に購入した米国債は利上げによって売られます。

そのまま持っていると損失が拡大してしまうからです。

その様子はドル/円チャートから見て取れます。

 

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ドル/円月足チャートです。

矢印部分の2016年2月、レパトリの時期にがっつりと売られています。

 

ですが、これから利下げとなれば、価格の上昇を期待して米国債が買われるという事です。

 

では、ドル/円はこれから上がるのか?

それについてはまだわかりません。

今年に入ってからの米ドルは、円ショートになったりユーロショートになったりとはっきりしません。

何しろ機関投資家の事ですから、慎重に分析をしてそれから動く事になると思います。

その辺りを見極めながらトレードをしていきたいと思います。

 

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