グレタ・トゥーンベリさんの演説を聴いてうなづいた人はどれだけいたのだろう?
こんにちは まあこです。
グレタ・トゥーンベリさんの演説を聴いてうなづいた人はどれだけいたのだろう?
グレタさんの怒りの演説、その反響の大きさからSNS上で何かと話題になっていますが、わたしは彼女の勇気を褒めたいと思います。
わたしが彼女を知ったのは、3月15日金曜日、スウェーデンのストックホルムをはじめ、フランスのパリ、ドイツ、アメリカ、オーストラリア、アルゼンチン、香港など世界120か所以上で行われた「FridaysForFuture」(未来のための金曜日、地球温暖化対策デモ)のニュースからです。
グレタさんは、地球温暖化対策を訴える為、毎週金曜日にストックホルムの国会議事堂前に座り込み、「スト実行中」とツイッターで発信。
彼女が自ら考え行動、たった1人からの小さなスタートでした。
日に日に参加者が増え、拡散され、活動団体が連携、賛同者が増え、国連で演説するに至りました。
毎週金曜日に学校を休んでいますが、金曜日に学校の行事がある時にはきちんと参加し、終わるとストに戻るといった具合です。
地球温暖化という言葉は皆さん見たり聞いたりしていても、自分の生活に直接影響があるのか?と疑問に感じると思います。
それが大ありで、先日、千葉県を中心に甚大な被害であった台風15号がその一つです。
台風は赤道近辺の海上で発生し、海上の熱によって大きくなります。回転しながら移動する過程で大きくなりますが、海面の温度が高いと水蒸気を取り込みやすく、温暖化対策をとらなければ今後も台風は巨大化していく可能性が高いという事です。
これは、地球規模で見たら一例に過ぎません。
「過去30年以上、科学はとても明瞭だ」と話していましたが、彼女の発言の多くがIPCCの報告に基づくものだと理解できます。
1988年、カナダトロントにて「変化しつつある大気圏に関する国際会議」が開かれ、世界気候機関と国連環境計画の指導の下、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が設置されました。
IPCCでは科学者、専門家が集められ、世界各国の研究成果を集め検討を実施しています。
以来、気候変動対策に関する議論ではIPCCの報告が多く使われるようになります。
1990年にIPCCの報告を受け、国連総会において「気象変動枠組み条約政府間交渉会議」が設置され、1991年3月から1992年5月まで5回の会議が開かれます。
1992年「気候変動に関する国際連合枠組条約」(UNFCCC)が採択され、155か国が調印、1994年に発効。
具体的な対応策は毎年、当該条約の締約国会議で検討が行われています。
1997年には日本の京都で第3回気候変動枠組条約締約国会議が行われ、京都議定書が策定されます。
2020年に失効。
2015年には第21回気候変動枠組条約締約国会議でパリ協定が採択され、196か国が参加。2020年から。
国際的な動きとしては、過去30年間に以上のような動きがあります。
ですが、トランプ大統領はパリ協定を脱退すると言っています。
他の国に関しても細かな取り決めはあるものの、協定はあくまでも目標であり、必ずしも守らなければならないというスタンスの国は1つもないのが現状です。
厳しくいえば、表向きのパフォーマンスだけになってしまっているという事。
グレタさんの怒りは、決めた事をきちんと守っていない大人たちに向けられたものである事はいうまでもありません。
今回グレタさんが話題になった事で、一人一人が地球環境について考えるきっかけになる事を願います。
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